国立天文台野辺山太陽電波ネット ユーザーズガイド (version 3.2 - 2011-10-26) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 0. 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1. はじめに 2. 計算機の使い方 (1) 利用申請とゲスト使用 (2) 設定ファイルのひな型 (3) 機器構成 (4) ディスク構成 (5) ソフトウェア構成 (6) 印刷の仕方 (7) ウェブ・匿名FTPによるデータ公開 (8) 匿名FTPサーバにデータを外部から受け取る方法 3. ネットワーク (1) DHCP (2) 台外からの計算機システムへのアクセス方法 (3) PPP接続 付1. 各種ソフトウェアの使用法 (1) ユーティリティ idlh, mkjapamv (2) Solar Software (3) NAOJ-IDL (4) Magpack2 (5) 天文用IDLプログラム集 (6) PostScript Type1 フォント (7) AIPS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 謝辞 - ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ AIPSは、White氏(Maryland大学)がインストールしてくれました。 ここに感謝します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1. はじめに ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 詳細な情報は野辺山太陽電波ネットワーク ウェブページ http://solar.nro.nao.ac.jp/computer/index-j.html に掲載して行きます。御質問や御意見はメールにて manager@solar.nro.nao.ac.jp までお寄せください。できるだけ早く回答します。 ━━━━━━━━━━━ 2. 計算機の使い方 ━━━━━━━━━━━ (1)利用申請とゲスト使用 野辺山太陽電波ネットを利用するには申請をする必要があります。 利用申請書は野辺山太陽電波ネットワークのウェブページから入手可能です。 短期来所者専用のアカウントもあります。 アカウント名・パスワードは使用の際に問いあわせください。 (2) 設定ファイルのひな型 最初のログイン時には雛型共通環境設定ファイル (.cshrc) がホームディレクトリ配下にコピーされています。 また、/share/template以下に雛型環境設定ファイルが置いてあります。 独自に環境ファイルを構築して御利用になられる場合は、同ファイルの source 行に記述されている共通環境設定ファイルを参照してください。 (3)機器構成 野辺山太陽電波ネットは、以下のマシン・周辺機器から構成されます。 ・マシン名(共同利用のみ)と設置場所 21号室 helios1  端末(PC Linux-Ubuntu Core2Duo 2.4GHz) helios4  端末(PC Linux-Ubuntu Core2Duo 3.0GHz) helios5  端末(PC Linux-Ubuntu Core2Duo 3.0GHz) helios7  端末(PC Linux-Ubuntu Core2Duo 3.0GHz) aten1 端末(PC Linux-Ubuntu Core2Duo 3.0GHz) aten2 端末(PC Linux-Ubuntu Pentium4 3.2GHz) aten3 端末(PC Linux-Ubuntu Pentium4 3.0GHz) delta 端末(PC WinXP Core2Duo 3.0GHz)   prcl 両面カラープリンタ(Epson LP8800C) prxe 複合機(Fuji Xerox DocuCenterII C4300) 22号室 helios0 端末 (PC Linux-Ubuntu Core2Duo 2.4GHz) helios2 端末 (PC Linux-Ubuntu Core2Duo 2.4GHz)   helios3 端末 (PC Linux-Ubuntu Core2Duo 2.4GHz) helios6 端末 (PC Linux-Ubuntu Core2Duo 3.0GHz) helios8 端末 (PC Linux-Ubuntu Core2Duo 3.0GHz) 計算機室(一般は入室不可) radio1 画像解析サーバ(PC Linux-RedHat Xeon 3.66GHz x 4CPU) radio2 画像解析サーバ(PC Linux-RedHat Xeon 3.66GHz x 4CPU) burst1 画像解析サーバ(PC Linux-SuSE Xeon 2.93GHz[Quad] x 2CPU) burst2 画像解析サーバ(PC Linux-SuSE Xeon 2.93GHz[Quad] x 2CPU) media1 端末 (NEC/EWS SVR4) ・外部装置 注:全端末にDVD-ROM/RWは全マシンに設置。 radio1 (Linux-RedHat) DAT DDS3 DVD-ROM media1 (NEC/EWS SVR4) MO 5inch 1.3Gbyte 1024byte/sector 8mmテープ DAT DDS3 このほかに、外付け式のDVD-R/RWドライブがあります。 ご利用になりたい方は、所員までお問い合わせください。 (4) ディスク構成 (システム領域は除く) /home ユーザーホームディレクトリ /scr/s* 共有ワーク領域1 (s01,s02,s03,s04,s05,s06,s07,s11,s12,s13) /solardb 太陽観測データ(含む野辺山データ) /share 共有ソフト・計算機資源 ・共有ワーク領域1(/scr/s*)はすべての利用者ワークステーションから  参照可能です。この領域のファイルは定期的に削除されます。 ・ディスク占有量の制限について 以下の領域には占有量の制限がかかっています。 ホームディレクトリ /home/(username) 最大1Gbyte 個人ウェブ領域 /scr/web/www/(username) 最大1Gbyte また以下の領域のファイルは定期的に削除されます。 共有ワーク領域(ウェブ領域除く) /scr/s* (5)ソフトウェア構成 オペレーティングシステムはすべて各マシンごとに異なります。項目(2)の 記述を参照してください。 メールの送受信はburst4を利用してください。 直接ログインするか、APOP が使用できます。 ただし受信アドレスは「username@solar.nro.nao.ac.jp」です。 「username@burst4.nro.nao.ac.jp」では受信できません。 画像解析は radio1 画像解析サーバ(PC Linux-Redhat 4CPU 主記憶8Gbyte) radio2 画像解析サーバ(PC Linux-Redhat 4CPU 主記憶8Gbyte) burst1 画像解析サーバ(PC Linux-SuSE Xeon 2.93GHz[Quad] x 2CPU) burst2 画像解析サーバ(PC Linux-SuSE Xeon 2.93GHz[Quad] x 2CPU) の4台のどれかにリモートログインしておこなってください。 IDL (SolarSoftwareパッケージも可)が使えます。 UNIXの各種フリーソフトウェア(日本語環境ふくむ)は burst4,他のLinuxマシンで利用してください。 Windowsのソフトウェアは以下のものが使用できます。 Cygwin (含むXサーバ) Microsoft Office Adobe Creative Suite 3 このほかにフリーの SSH(Putty), FTP, 画像ビューアなどが使用できます。 (6)印刷の仕方 UNIXからの出力は lpr -P(プリンタ名) (ファイル名)   設置場所 プリンタ名 装置名 ------------------------------------------------------------ 21号室 prcl カラー両面 (Epson LP-8800C) 21号室 prxe 複合機(KONICA MINOLTA C452) 26号室 prc1 モノクロ両面 (Canon LBP3410) (7) ウェブ・匿名FTPによるデータ公開 公開したいデータは以下のディレクトリに置いてください。 /scr/s00/www/(ユーザー名) # ウェブ /archive/pub/user/(ユーザー名) # 匿名FTP それぞれURL http://solar.nro.nao.ac.jp/user/(ユーザー名) ftp://solar.nro.nao.ac.jp/pub/user/(ユーザー名) で公開されます。 (8) 匿名FTPサーバにデータを外部から受け取る方法 以下のURL以下のディレクトリには、外部ユーザーが自由に書き込めます。 ftp://solar.nro.nao.ac.jp/incomings/ 所外の人からファイルを受け取る場合などに、 このURLに匿名FTPでファイルをおくるように 指示してあげてください。所内ネットワークでは /scr/incomings に書き込まれます。 ただし、このディレクトリの内容は1ヶ月ごとに削除されますので 注意してください。 ━━━━━━━━ 3. ネットワーク ━━━━━━━━ (1) DHCP DHCPによる接続が可能です。 皆さんが持ち込んだPCを接続する場合、以下の条件を満たしている事が必要です。 1.アンチウィルスソフトがインストールされている事。 2.それぞれのOSでほぼ最新のパッチが当たっている事。 ネットワークの健全性を守るためですので、尊守してください。 (2) 台外からの計算機システムへのアクセス方法 国立天文台外からのアクセスは、ゲートウェイマシンを経由しなければなりません。 ログイン方法も ssh のみに限定します。具体的には、以下のとおりです。 1. ゲートウェイマシンに ssh でログインする。 % ssh sshsolar.nro.nao.ac.jp 2. ゲートウエイマシンにログインした後 さらに使用したい台内マシンに ssh でログインする。 burst4% ssh 使用したいマシン (burst4はsshsolarの本名) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 付2. 各種ソフトウェアの使用法 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (1) ユーティリティ 以下のユーティリティが/share/binにパスを通せば使用できる。 ・ idlh --> 以下のパッケージを組み込んだIDL 野辺山ソフト(NoRH・NoRP・NoRS・NoRI・管理用含む)・所内用ソフト ・Solar Software(norh norp sxt hxt eit mdi lasco trace nso) ・NAOJ-IDL・Magpack2 ・ mkjavamv --> JavaScript ムービー(GIF画像のパラパラ)ページ作成コマンド ・ mkjavamv2 --> JavaScript ムービー(PNG画像のパラパラ)ページ作成コマンド (2) Solar Software Solar Softwareを/share/sswにおいてある。 (3) NAOJ-IDL 三鷹フレア望遠鏡・乗鞍・岡山データ解析用に 国立天文台太陽物理が提供しているNAOJ-IDLを /share/naojidlにインストールした。 使用するにはIDLパスを/share/naojidl/idl/{mtk,nkr,oao}に通すか、 idlh (項目(1)参照)を利用する。 (4) Magpack2 桜井 隆(国立天文台)さんが提供している 3次元磁場をマグネトグラムから計算するパッケージMagpack2を /share/magpack2にインストールした。 使用するには.cshrcでコマンドパスを/share/magpack2/bin に通す。さらに同梱のIDLプロシジャを使うには IDLパスを/share/magpack2/idlに通すか、idlh(項目(1)参照)を利用する。 (NAOJ用IDLの設定も別途必要) (5) 天文用IDLプログラム集 天文用IDLプログラム集(IDL Astronomy)が /share/idlastronにおいてある。 (6) PostScript Type1 フォント PFAフォーマットで/share/font_type1以下においてある。 (7) AIPS LinuxマシンでAIPSを利用できる。 データファイルは/var/aipsに作成される。このディレクトリは 各マシンごとに独立で、共有されていないので注意 (ネットワーク越しにすると動作が極端におそくなるため)。