太陽多波長データ解析研究会 「解析の手引き」 2000年8月29日改訂 文責:横山 央明 目次 1、野辺山ワークステーションを使うときの注意 ○ログインする方法 ○解析するディレクトリ ○解析をはじめるには ○各種データの置場所 2、簡単な解析方法 ○各種データごとのマニュアルのありか ○各種データの読み込み・表示方法と画像をマップに変換する方法 3、各オリジナルサイトから直接データを取得する方法 4、野辺山ワークステーションについて 0、ホームページ http://solar.nro.nao.ac.jp/cdaw00 1、野辺山ワークステーションをつかうときの注意 ○ログインする方法 まずsolar.nro.nao.ac.jp(133.40.88.69)にログインする。 次にそこからpowerまたはstratosにつづけてログインしてそこで解析する。 unix% slogin solar.nro.nao.ac.jp solar% slogin power #国立天文台ネットワークは、セキュリティ上の理由で #外部からは特定の公開マシンにしか直接ログインできません。 #野辺山太陽電波ではこの公開マシンがsolarなのです。 #いっぽう解析には強力なマシンが必要なのでそこからさらにpower #ログインしなおしてほしいのです。 ○解析するディレクトリ ユーザーには、ホームディレクトリと一時ファイルディレクトリとが 割り当てられます。前者は、領域サイズに制限があり後者はありません。 後者での解析をおすすめします。 /home/username :ホーム (最大200Mbyteまで) /sgit/username :一時ディレクトリ ○解析をはじめるには 野辺山太陽電波では解析には、SolarSoftwareを組み込んだ idlをつかってください。コマンド名はidlhです。 なおこのコマンドを使用すれば同時に 野辺山ヘリオグラフ・偏波計、 ようこう、soho、trace、キットピーク、magpack2 データが同時に解析できます。 power% idlh ○各種データの置場所 電波ヘリオグラフ(NoRH)/gen0s/norh/images 野辺山偏波計(NoRP) /gen0s/norp/data ようこう /gen0s/yohkoh SoHO /gen0s/soho TRACE /gen0s/trace NSO/KP /gen0s/nsokp 飛騨フレア監視望遠鏡 /gen0s/hida/fmt 三鷹 /gen0s/naoj フレア望遠鏡生データ /gen0s/naoj/sft フレア望遠鏡磁場像 /gen0s/naoj/mag-mtkft1 2、簡単な解析方法 ○各種データごとのマニュアルのありか SolarSoftware http://www.lmsal.com/solarsoft/ 電波ヘリオグラフ http://solar.nro.nao.ac.jp/norh/manual 野辺山偏波計 http://solar.nro.nao.ac.jp/norp/manual ようこう http://umbra.nascom.nasa.gov/yohkoh/docs/yag/ydac-yag.html SoHO http://sohowww.nascom.nasa.gov/software.html TRACE http://diapason.lmsal.com/~bentley/guides/tag/tag_top.html NSO/Kitt Peak 不明 飛騨 不明 Magpack2 /sgi1/magpack2/doc 三鷹 /gen0s/naoj/README ○各種データの読み込み・表示方法と画像をマップに変換する方法 各種データの読み込み・表示について簡単に説明する。 詳しくはそれぞれのマニュアルを参考にすること。 データの重ね合わせにはZarroのマップソフトが便利である。 詳しくは http://orpheus.nascom.nasa.gov/~zarro/idl/maps.html をみてほしい ・電波ヘリオグラフ (NoRH) IDL> norh_rd_img,file,index,data IDL> stepper,index,data マップにするには IDL> norh_index2map,index,data,map ・野辺山偏波計(NoRP) IDL> norp_rd_dat,file,mvd,time,fi,fv IDL> norp_plot,mfreq,mvd,time,fi ・ようこう/SXT IDL> rd_xda,file,dset,index,data IDL> stepper,index,data マップにするには IDL> sxt_prep,indexx,datax,outindex,outdata,/norm,/roll IDL> index2map,outindex,outdata,map ・ようこう/HXT画像 IDL> rd_hxtimg,img,hdr,inf,file IDL> disp_hxtimg,img,hdr,inf マップにするには IDL> hxt_img2map,img,hdr,inf,map ・SoHO/EIT IDL> read_eit,file,index,data IDL> stepper,data マップにするには IDL> eit_prep,index,data=data,indexe,datae IDL> index2map,indexe,datae,map ・SoHO/MDI IDL> rd_mdi,file,index,data IDL> stepper,data マップにするには IDL> index2map,index,data,map ・TRACE IDL> read_trace,file,dset,index,data IDL> stepper,data マップにするには IDL> index2map,index,data,map ・NSO/Kitt Peak IDL> read_nso,file,index,data IDL> stepper,data マップにするには IDL> index2map,index,data,map ・飛騨/FMT IDL> rd_fmt,file,index,data IDL> stepper,data マップにするには IDL> index2map,indexh,imgh,map IDL> rmap=revrot_map(map) ・三鷹フレア望遠鏡 座標情報を修正する必要があり、そのために 白色光全面像を使う。たとえば 三鷹10cm新黒点望遠鏡(1997年11月以後) /gen0s/naoj/sunspots IDL> read_gif,file_disk,idisk IDL> f1data, file, hdo, opt, Bx, By, Bl IDL> sft_prep,opt,hdo,idisk,time_disk,hd IDL> magtv1,h=hd,opt,bx,by,bl マップにするには IDL> sft_map,hd,opt,bx,by,bl,mapo,mapbx,mapby,mapbl IDL> rmapo=revrot_map(mapo) 3、各オリジナルサイトから直接データを取得する方法 ・電波ヘリオグラフ (NoRH) 匿名FTPで以下から転送 ftp://nsro-archive.nro.nao.ac.jp/norh/images ・野辺山偏波計 (NoRP) 匿名FTPで以下から転送 ftp://nsro-archive.nro.nao.ac.jp/norp/data ・ようこう 以下にウェブで申し込む http://www.darts.isas.ac.jp/ ・ようこうHXT画像 野辺山では /gen0s/yohkoh/hxt 以下にある。 現在一般公開準備中 ・SoHO/MDI ウェブで申し込む http://soi.stanford.edu/sssc/progs/mdi/calib.html がカバーページ。受け取り先の匿名FTPサイト(書き込み可にしておく必要あり) を指定する。一晩ぐらいたつと転送されてくる。 ・SoHO/EIT ウェブで申し込む http://umbra.nascom.nasa.gov/eit/eit-catalog.html 以下のディレクトリにデータがコピーされるのでそれを匿名FTPで転送する ftp://umbra.nascom.nasa.gov/pub/soho/eit/data/web/ユーザー名 ・SoHO/LASCO MPEGムービー 以下のウェブサイトから直接もってくる http://lasco-www.nrl.navy.mil/retrieve/products.html#mpgs FITSファイル ウェブで申し込む http://lasco-www.nrl.navy.mil/cgi-bin/wdb/lasco/images/form ・TRACE まず登録する。データはウェブで申し込む http://vestige.lmsal.com/srv/trace.datacenter?cmd=requestDataCatalog 電子メールで転送手続きに関する情報が書いてあるページへのURLが おくられてくる。 ・NSO/KP 以下のウェブサイトから直接もってくる http://www.nso.noao.edu/nsokp/dataarch.html ・飛騨 電子メールで申し込むとCDで送られてくる kurokawa@kwasan.kyoto-u.ac.jp ・三鷹 以下のウェブサイトから直接もってくる http://solarwww.mtk.nao.ac.jp/japanese/database.html フレア望遠鏡のデータを扱うときは「白色光全面像」をどこかから手にいれる。たとえば   ・三鷹新黒点望遠鏡(1997-11-5 - 上記と同じ) 理由は、座標の修正が必要であるから。 4、野辺山ワークステーションについて ○配置 21号室 ワークステーション helios1 helios2 helios3 helios4 (Sun) shirakaba (EWS) プリンタ ml905 (PS) pictro (colorPS) 22号室 ワークステーション chikuma assam (Sun) gongen (EWS) プリンタ sprn (PS) 26号室 ワークステーション yokodake ioudake tengudake (EWS) xmint1 (Xterminal) phoenix (BSD) stratos (Sun) プリンタ phaser350 (colorPS) ls27 (PS) 27号室 ワークステーション amidadake (EWS) プリンタ pr2s (PS) 28号室 ワークステーション akadake amigasa (EWS) プリンタ nec28 (PS) 13号室 ワークステーション burst2 burst3 (EWS) ○野辺山のIDLをもつコンピュータとそのバージョン 以下の2機が強力な画像解析サーバです。 power IRIX Release 6.2 Version 5.2 stratos SunOS 5.6 Version 5.2 以下の機種は遅いですが解析可能です。 helios1 SunOS 4.1.4 Version 5.1 helios2 SunOS 4.1.4 Version 5.1 helios3 SunOS 4.1.4 Version 5.1 helios4 SunOS 4.1.4 Version 5.1 chikuma SunOS 4.1.4 Version 3.6.1c ○その他 コピーは2階複写室にあります。 雑誌などの図書は25号室にあります。 自由につかってください。 ○プリンタについて すべてPostScriptプリンタです。 またカラープリンタが2台あります。pictro(上質)phaser350(並)で ビューグラフも使えます。 ○パソコン接続 イーサネット(10BaseT)に接続できます。くわしくは世話人まで。 5、本格的な解析方法 IDLプロシジャの例を参考にしてください。 http://solar.nro.nao.ac.jp/cdaw00/example 以下においてあります。 5.1 データの存在確認とダイジェスト NoRH http://solar.nro.nao.ac.jp/norh/eventで確認 NoRP http://solar.nro.nao.ac.jp/norp/eventで確認 ようこう IDL> plot_goes,tm_start,tm_end,/fillnight,/fillsaa SOHO/MDI, EIT http://lasco-www.nrl.navy.mil/retrieve/products.html#mpgs TRACE http://vestige.lmsal.com/srv/trace.datacenter?cmd=requestDataCatalog 5.2 全面像と光度曲線 IDL> .r e990216_xynh0 IDL> .r e990216_lc 5.3 波長ごとの画像変動 マップをもちいる IDL> .r e990216_xynh ; NoRH IDL> .r e990216_xysx ; SXT IDL> .r e990216_xykp ; NSOKP/VT IDL> .r e990216_xymd ; MDI IDL> .r e990216_xyfm ; Hida/FMT 5.4 画像重ね合わせ マップをもちいる IDL> .r e990216_xynhsx ; NoRH & SXT IDL> .r e990216_xynhkp ; NoRH & NSOKP/VT IDL> .r e990216_xysxkp ; SXT & NSOKP/VT IDL> .r e990216_xyfmkp ; Hida/FMT & NSOKP/VT 5.5 立体磁場 mgp_nsokp2mgm,mgp_calc_lofをつかう IDL> .r e990216_prpmp mgp_read_lofでよみこんで mgp_disp_lofで表示 IDL> .r e990216_xymp ; 2次元表示 IDL> .r e990216_xympnh ; NoRHとの重ね合わせ mgp_pick_lofで磁力線の情報を抽出 IDL> .r e990216_sbmp ; 磁力線にそった磁場強度分布 Zバッファをもちいた3次元表示 IDL> .r e990216_3dmp ; 3次元表示 5.6 SXT温度画像 sxt_teemを使う IDL> .r e990216_xysxte 5.7 NoRPスペクトル変動 norp_gysy_invを使う IDL> .r e990216_tspnp IDL> .r e990216_tspnp1 5.8 NoRHスペクトル norh_ratioを使う IDL> .r e990216_xynhsp 5.9 HXTスペクトル変動