太陽多波長データ解析研究会 「解析の手引き」

2003年6月25日改訂  文責:下条 圭美

目次
   1、野辺山ワークステーションを使うときの注意
      ○解析するマシン
      ○解析するディレクトリ
      ○解析をはじめるには
      ○各種データの置場所
   2、簡単な解析方法
      ○各種データごとのマニュアルのありか
      ○各種データの読み込み・表示方法と画像をマップに変換する方法
   3、各オリジナルサイトから直接データを取得する方法
   4、野辺山ワークステーションについて


0、ホームページ

  http://solar.nro.nao.ac.jp/cdaw03/


1、野辺山ワークステーションをつかうときの注意

○解析するマシン

画像解析は
  burst1     画像解析サーバ(HP/TX7 HP-UX 4CPU 主記憶4Gbyte 4CPU)
  burst2     画像解析サーバ(HP/TX7 HP-UX 3CPU 主記憶2Gbyte 3CPU)
  burst6     画像解析サーバ(Zeon   Linux 2CPU 主記憶4Gbyte 2CPU)
  stratos    画像解析サーバ(Sparc SunOS5 2CPU)
の4台のどれかにリモートログインしておこなってください。
これらのマシンがCPUパワーが強力です。

○解析するディレクトリ

ユーザーには、ホームディレクトリと一時ファイルディレクトリとが
割り当てられます。前者は、領域サイズに制限があり後者はありません。
後者での解析をおすすめします。
/home/username :ホーム (最大200Mbyteまで)
/scr/s0?/username :一時ディレクトリ

○解析をはじめるには

野辺山太陽電波では解析には、SolarSoftwareを組み込んだ
idlをつかってください。コマンド名はidlhです。
なおこのコマンドを使用すれば同時に
野辺山ヘリオグラフ・偏波計、
ようこう、soho、trace、キットピーク、magpack2
データが同時に解析できます。

power% idlh

○ウェブページを公開するには

公開したいデータは以下のディレクトリに置いてください。

  /scr/s00/www/(ユーザー名)   # ウェブ
  /archive/pub/user/(ユーザー名)   # 匿名FTP

それぞれURL

  http://solar.nro.nao.ac.jp/user/(ユーザー名)
  ftp://solar.nro.nao.ac.jp/pub/user/(ユーザー名)

  で公開されます。

 
○各種データの置場所

電波ヘリオグラフ(NoRH)/solardb/norh/images
野辺山偏波計(NoRP)    /solardb/norp/xdr
RHESSI                  /solardb/rhessi
ようこう                /solardb/yohkoh
SoHO                    /solardb/soho
TRACE                   /solardb/trace
NSO/KP			/solardb/nsokp
通信総合研究所		/solardb/crl
飛騨フレア監視望遠鏡    /solardb/kyoto/fmt
国立天文台三鷹          /solardb/naoj/sft


2、簡単な解析方法


○各種データごとのマニュアルのありか

SolarSoftware  http://www.lmsal.com/solarsoft/
電波ヘリオグラフ   http://solar.nro.nao.ac.jp/norh/doc/manual/
野辺山偏波計   http://solar.nro.nao.ac.jp/norp/doc/manual/
ようこう       http://umbra.nascom.nasa.gov/yohkoh/docs/yag/ydac-yag.html
SoHO           http://sohowww.nascom.nasa.gov/software.html
TRACE          http://moat.nascom.nasa.gov/~bentley/guides/tag/
NSO/Kitt Peak 不明
通信総合研究所 不明
飛騨   不明
Magpack2 /share/magpack2/doc
三鷹   /solardb/naoj/README
RHESSI         
  ドキュメント集
  http://hesperia.gsfc.nasa.gov/rhessidatacenter/software/documentation.html
  GUIを使ったImaging
  http://hesperia.gsfc.nasa.gov/~dennis/imaging/first_steps.htm
  GUIを使った Spectroscopy
  http://hesperia.gsfc.nasa.gov/~dennis/spectroscopy/first_steps.htm
  HAG(未完成)
  http://moat.nascom.nasa.gov/~bentley/guides/hag/
  CUIでのRHESSIデータ解析読本(未完成)
  http://hessi.ssl.berkeley.edu/~cmj/hessi/doc.html

○各種データの読み込み・表示方法と画像をマップに変換する方法

各種データの読み込み・表示について簡単に説明する。
詳しくはそれぞれのマニュアルを参考にすること。
データの重ね合わせにはZarroのマップソフトが便利である。 詳しくは
http://orpheus.nascom.nasa.gov/~zarro/idl/maps.html
をみてほしい

・電波ヘリオグラフ (NoRH)
IDL> norh_rd_img,file,index,data
IDL> stepper,index,data
マップにするには
IDL> norh_index2map,index,data,map

・野辺山偏波計(NoRP)
IDL> norp_rd_dat,file,mvd,time,fi,fv
または
IDL> restore,file
IDL> norp_plot,mfreq,mvd,time,fi

・RHESSI
IDL> mreadfits,file,index,data
IDL> index2map,index,data,map

・ようこう/SXT
IDL> rd_xda,file,dset,index,data
IDL> stepper,index,data
マップにするには
IDL> sxt_prep,indexx,datax,outindex,outdata,/norm,/roll
IDL> index2map,outindex,outdata,map

・ようこう/HXT画像
IDL> rd_hxtimg,img,hdr,inf,file
IDL> disp_hxtimg,img,hdr,inf
マップにするには
IDL> hxt_img2map,img,hdr,inf,map

・SoHO/EIT
IDL> read_eit,file,index,data
IDL> stepper,data
マップにするには
IDL> eit_prep,index,data=data,indexe,datae
IDL> index2map,indexe,datae,map

・SoHO/MDI
IDL> rd_mdi,file,index,data
IDL> stepper,data
マップにするには
IDL> index2map,index,data,map

・TRACE
IDL> read_trace,file,dset,index,data
IDL> stepper,data
マップにするには
IDL> index2map,index,data,map

・NSO/Kitt Peak
IDL> read_nso,file,index,data
IDL> stepper,data
マップにするには
IDL> index2map,index,data,map

・飛騨/FMT
IDL> rd_fmt,file,index,data
IDL> stepper,data
マップにするには
IDL> index2map,indexh,imgh,map
IDL> rmap=revrot_map(map)

・三鷹フレア望遠鏡
座標情報を修正する必要があり、そのために
白色光全面像を使う。たとえば
    三鷹10cm新黒点望遠鏡(1997年11月以後) /gen0s/naoj/sunspots
IDL> read_gif,file_disk,idisk
IDL> f1data, file, hdo, opt, Bx, By, Bl
IDL> sft_prep,opt,hdo,idisk,time_disk,hd
IDL> magtv1,h=hd,opt,bx,by,bl
マップにするには
IDL> sft_map,hd,opt,bx,by,bl,mapo,mapbx,mapby,mapbl
IDL> rmapo=revrot_map(mapo)

3、各オリジナルサイトから直接データを取得する方法

・電波ヘリオグラフ (NoRH)
匿名FTPで以下から転送
ftp://solar.nro.nao.ac.jp/norh/fits/

・野辺山偏波計 (NoRP)
匿名FTPで以下から転送
ftp://solar.nro.nao.ac.jp/norp/xdr/

・ようこう
以下にウェブで申し込む
http://www.darts.isas.ac.jp/

・ようこうHXT画像
野辺山では
/solardb/yohkoh/hxt
以下にある。 現在一般公開準備中

・SoHO/MDI
ウェブで申し込む
http://soi.stanford.edu/sssc/progs/mdi/calib.html
がカバーページ。受け取り先の匿名FTPサイト(書き込み可にしておく必要あり)
を指定する。一晩ぐらいたつと転送されてくる。

・SoHO/EIT
ウェブで申し込む
http://umbra.nascom.nasa.gov/eit/eit-catalog.html
以下のディレクトリにデータがコピーされるのでそれを匿名FTPで転送する
ftp://umbra.nascom.nasa.gov/pub/soho/eit/data/web/ユーザー名

・SoHO/LASCO 
MPEGムービー
以下のウェブサイトから直接もってくる
http://lasco-www.nrl.navy.mil/retrieve/products.html#mpgs
FITSファイル
ウェブで申し込む
http://lasco-www.nrl.navy.mil/cgi-bin/wdb/lasco/images/form

・TRACE
まず登録する。データはウェブで申し込む
http://vestige.lmsal.com/srv/trace.datacenter?cmd=requestDataCatalog
電子メールで転送手続きに関する情報が書いてあるページへのURLが
おくられてくる。

・NSO/KP
以下のウェブサイトから直接もってくる
http://www.nso.noao.edu/nsokp/dataarch.html

・飛騨
電子メールで申し込むとCDで送られてくる
kurokawa@kwasan.kyoto-u.ac.jp

・三鷹
以下のウェブサイトから直接もってくる
http://solarwww.mtk.nao.ac.jp/japanese/database.html
フレア望遠鏡のデータを扱うときは「白色光全面像」をどこかから手にいれる。たとえば
  ・三鷹新黒点望遠鏡(1997-11-5 - 上記と同じ)
理由は、座標の修正が必要であるから。

4、野辺山施設について

○コンピュータ

  利用の手引きを参照してください。
  http://solar.nro.nao.ac.jp/computer/srnet_man.txt

○その他

  コピーは2階端末室にあります。
  雑誌などの図書は25号室にあります。
  自由につかってください。

○プリンタについて

  すべてPostScriptプリンタです。
  またカラープリンタが3 台あります。prpc(上質)prss(両面)prtk2(並)です。

○パソコン接続

  DHCPでイーサネット(10 or 100BaseT)に接続できます。くわしくは世話人まで。