名古屋大学太陽地球環境研究所共同研究集会
     「太陽多波長データ解析研究会2013」

趣旨・内容:
非常に活動度の低い状態の続く第24太陽活動周期は2013年度中にその極大を
迎えると考えられています。2013年度は、その極大期に発生するフレアの研
究に加え、特異な変動を見せる太陽活動を理解するうえでも重要な期間です。
直接探査の難しい太陽研究では、多様な観測データを統合することで現象を
理解する必要があります。近年、多くの地上・衛星観測が実現され、これら
のデータによる多波長解析の重要性がますます高まってきています。
本研究会の目的は、実際にデータ解析を行い、結果を議論し、科学的成果を
得ることです。研究会では、世話人によって事前に設定・準備された数例の
研究課題に対し、参加者が野辺山電波ヘリオグラフ・強度偏波計のデータに
他の人工衛星や地上観測所の太陽観測データを組み合わせて総合的に解析し、
得られた結果の議論行います。本研究会のもう一つの目的は院生等研究入門
者の育成です。研究会の前半には、データ解析初心者を対象としたデータ解
析講習会を開催します。また、解析初心者と解析手法や各種データに詳しい
研究者をバランスよく各解析グループに配備し、期間を通じて解析の指導や
結果の議論ができるよう配慮し、上記、目的の達成を目指します。

日程: 2013年9月30日(月) - 10月4日(金)

  9月30日(月)午後:集合・初心者講習1日目
  10月 1日(火)午前:初心者講習2日目
  10月 1日(火)午後:解析のイントロダクション
  10月 2日(水)午前〜10月3日(木)午後:解析
  10月 4日(金)午前:まとめ (12時半解散予定)

場所: 国立天文台・野辺山太陽電波観測所

解析テーマ案:
  彩層・コロナ磁場、長期変動(黒点)、プリフレアの多波長解析、
  電波バーストの多波長解析など。
  参加者からテーマの提案も受け付けます。

主催:名古屋大学太陽地球環境研究所、国立天文台野辺山太陽電波観測所、
   野辺山電波へリオグラフ科学運用コンソーシアム

世話人:増田智(名大)、岩井一正、下条圭美、柴崎清登 (国立天文台)、
    浅井歩、一本潔(京大)、横山央明(東大)