名古屋大学太陽地球環境研究所共同研究集会
     「太陽多波長データ解析研究会2014」

趣旨・内容:
第24太陽活動周期も極大期を迎えました。前回までの太陽活動周期に比べて、
極端に活動度が低いと言われながらも、いくつか大きな太陽フレアも発生して
います。今極大期は、野辺山電波ヘリオグラフにとって、初めてHinode衛星
+RHESSI衛星+SDO衛星という強力な人工衛星群と共同観測を行った極大期で
あり、これまでにない精密なデータと合わせた多波長解析は新しい成果を
生み出す可能性を持っています。
本研究会の目的は、実際にデータ解析を行い、結果を議論し、科学的成果を
得ることです。研究会では、世話人によって事前に設定・準備された数例の
研究課題に対し、参加者が野辺山電波ヘリオグラフ・強度偏波計のデータに
他の人工衛星や地上観測所の太陽観測データを組み合わせて総合的に解析し、
得られた結果の議論を行います。本研究会のもう一つの目的は大学院生等研究
入門者の育成です。研究会の前半には、データ解析初心者を対象としたデータ
解析講習会を開催します。また、解析初心者と解析手法や各種データに詳しい
研究者をバランスよく各解析グループに配備し、期間を通じて解析の指導や
結果の議論ができるよう配慮し、上記の目的の達成を目指します。

日程: 2014年9月29日(月) - 10月3日(金)

 9月29日(月)午後:集合・初心者講習1日目
9月30日(火)午前:初心者講習2日目
9月30日(火)午後:解析のイントロダクション
10月 1日(水)午前~10月2日(木)午後:解析
10月 3日(金)午前:まとめ (12時半解散予定)

場所: 国立天文台・野辺山太陽電波観測所

解析テーマ案:
  NoRH-RHESSI-Hinode-SDOを用いた太陽フレア・フィラメント放出
  多波長解析、Two-ribbon flareにおけるエネルギー解放・発展、
白色光フレアと非白色光フレアの比較研究、黒点の彩層大気構造、
  太陽活動長期変動など。
  参加者からテーマの提案も受け付けます。

参加申込締切: 2014年8月31日(日)

参加申込サイト: http://st4a.stelab.nagoya-u.ac.jp/NSRO-CDAW14/

主催:名古屋大学太陽地球環境研究所、国立天文台野辺山太陽電波観測所、
   野辺山電波へリオグラフ科学運用コンソーシアム

世話人:増田智(名大)、岩井一正、下条圭美、柴崎清登 (国立天文台)、
    浅井歩、一本潔(京大)、横山央明(東大)