数値MHD入門セミナー「解析の手引き」 2000年9月4日 文責:横山 央明 目次 1、野辺山ワークステーションを使うときの注意 ○ログインする方法 ○解析するディレクトリ ○解析をはじめるには ○各種データの置場所 2、スーパーコンピュータ 3、その他 (コピー機・雑誌ほか) 0、ホームページ http://solar.nro.nao.ac.jp/meeting/cmhd00 1、野辺山ワークステーションをつかうときの注意 ○ログインする方法 まずsolar.nro.nao.ac.jp(133.40.88.69)にログインする。 次にそこからpowerまたはstratosのウィンドウを開いてそこで解析する。 unix% slogin solar.nro.nao.ac.jp solar% xon power #国立天文台ネットワークは、セキュリティ上の理由で #外部からは特定の公開マシンにしか直接ログインできません。 #野辺山太陽電波ではこの公開マシンがsolarなのです。 #いっぽう解析には強力なマシンが必要なのでそこから #さらにpowerかstratosを使って解析してほしいのです。 ○解析するディレクトリ ユーザーには、ホームディレクトリと一時ファイルディレクトリとが 割り当てられます。前者は、領域サイズに制限があり後者はありません。 後者での解析をおすすめします。 /home/username :ホーム (最大200Mbyteまで) /sgit/username :一時ディレクトリ ○解析をはじめるには powerまたはstratosで解析してください。 この両者が画像解析用の強力なワークステーションです。 ○配置 21号室 ワークステーション helios1 helios2 helios3 helios4 (Sun) shirakaba tengudake (EWS) pcheliog2 (Linux) プリンタ ml905 (PS) pictro (colorPS) 22号室 プリンタ sprn (PS) 26号室 ワークステーション yokodake ioudake (EWS) xmint1 (Xterminal[Sun]) mr phoenix (BSD) プリンタ phaser350 (colorPS) ls27 (PS) 27号室 プリンタ pr2s (PS: Windowsからなら両面可) ○Fortranコンパイラをもつコンピュータ stratos以外の全マシンがもっています。 コマンド名は「f77」です。 また、sx3とsxではFortran90も使えます。 コマンド名は「f90」です。 ○IDLをもつコンピュータとそのバージョン 以下の2機が強力な画像解析サーバです。 power IRIX Release 6.2 Version 5.2 stratos SunOS 5.6 Version 5.2 以下の機種は遅いですが解析可能です。 helios1 SunOS 4.1.4 Version 5.1 helios2 SunOS 4.1.4 Version 5.1 helios3 SunOS 4.1.4 Version 5.1 helios4 SunOS 4.1.4 Version 5.1 ○プリンタについて すべてPostScriptプリンタです。 またカラープリンタが2台あります。pictro(上質)phaser350(並)で ビューグラフも使えます。 ○パソコン接続 イーサネット(10BaseT)に接続できます。くわしくは世話人まで。 2、スーパーコンピュータ スーパーコンピュータ(厳密には違いますが)sxは 以下のようにしてNQS(Network Queing System)を通して使います。 (1) ジョブシェルを作る ジョブシェル(たとえばファイル名job.shとする)の中身は sx上で実行すべきコマンドをシェルスクリプト(UNIXコマンドの羅列) として書きます。 たとえば ############################################### #!/bin/csh # @$-q D setenv F_UFMTIEEE 2,3,4,10,11,12,13,14,15 setenv F_ERROPT1 215,215,0,0,2,0,2,2 setenv F_SETBUF 8192 f90 -P auto -o test.x test.f test.x ############################################### (http://solar.nro.nao.ac.jp/meeting/cmhd00/example/job.shに置いてあります。) はじめの6行(2行目のぞく)は「おまじない」だとおもっておいてください。 2行目では、投入するジョブクラスを決定します(項目4で後述)。 「f90 ...」の行がコンパイル。 オプション「-P auto」は自動並列化です。長大ジョブを走らせるときは 威力を発揮しますがそれ以外のときはこのオプションは与えないでください。 最後の行が実行です。 (2) ジョブシェルを投入する 上記(1)でつくったファイルをジョブ投入します。 同じディレクトリにプログラムファイルtest.fを置くのを忘れないように。 sx% qsub job.sh 投入したら sx% qstat で正常に投入されたか確認してください。 (3) ジョブをキャンセルするには sx% qdel -k ジョブ番号 です。「ジョブ番号」はqstatコマンドで確認できます。 (4) ジョブクラスについて ジョブはその実行優先度・最長実行時間によって4つのクラスにわけられています。 使い方に応じてジョブクラスを選択してジョブシェルに記入してください。 クラス名 優先度 最長実行時間 A 最高 10分 B 高 30分 C 低 3時間 D 最低 12時間 (5) フォアグランド実行について sxにログインしてコマンドラインで直接実行することも可能ですが 時間は30分に制限されていますし、他のユーザーの妨げになりますので デバッグ用途以外にはできるだけ使わないでください。 (6) 観測業務優先について sxでは、観測業務優先なので状況によってはジョブの中止をおねがいすることが あります。 3、その他 コピーは2階複写室にあります。 雑誌などの図書は25号室にあります。 自由につかってください。