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Hanaoka

最も基本的な、太陽全面像におけるポイントソースのクリーンを行って像を 作る。また、17/34GHzの両方に対応している。フレアのデータ解析において最 初に全体像を把握するのに適している。一方、広がったソースには対応してい ない。


現在のバージョン ver. 6.2

対応している計算機 PC-Linux, NEC/SX、NEC/EWS、Sun/Sparc

対応しているデータ 17GHz/34GHz、定常/イベントモード、全面像/部分像

ピクセルサイズ 4.9 arcsec/pixel (17GHz)、 2.45 arcsec/pixel (34GHz)

視野 17GHzは512 pixel(全面像)以下 、34GHzは1024 pixel(全面像)以下

使用法
(1) unix% hanaoka17 $<$ input
(2) unix% norh_synth -p hanaoka17 input
(3) IDL> norh_synth,time,prog='hanaoka',freq=17
(4) unix% hanaoka34 $<$ input
(5) unix% norh_synth -p hanaoka34 input
(6) IDL> norh_synth,time,prog='hanaoka',freq=34

入力ファイルinputの具体例

行番号は便宜上つけたもの。また(*)印をつけたものは通常変更しなくてよい。

見本が${NORH}/soft/synthesis/hanaoka以下に置いてある。


17GHz


1: . ; 出力ディレクトリ
2: ss17980419 ; 生データファイル
3: sz00980419001 ; SZファイル
4: 512 ; 出力画像視野サイズ
5: 1,0,0 ; 出力画像中心の太陽中心からのずれ
6: 1 ; 開始フレーム番号
7: 3600 ; 終了フレーム番号
8: 600 ; フレーム間隔
9: 1 ; *キャリブレーション積分フレーム数
10: 1 ; *画像合成積分フレーム数
11: -0.5,-0.5 ; *CLEAN終了判定値その1(R+L),(R-L)
12: 0.01 ; *CLEAN終了判定値その2


34GHz


1: . ; 出力ディレクトリ
2: ss34980419 ; 生データファイル
3: sz00980419001 ; SZファイル
4: 1024 ; 出力画像視野サイズ
5: 1,0,0 ; 出力画像中心の太陽中心からのずれ
6: 1 ; 開始フレーム番号
7: 3600 ; 終了フレーム番号
8: 600 ; フレーム間隔
9: 1 ; *キャリブレーション積分フレーム数
10: 1 ; *画像合成積分フレーム数
11: -1 ; *CLEAN終了判定値その1
12: 0.01 ; *CLEAN終了判定値その2


入力ファイルinputの詳しい内容

(1行め)出力ディレクトリ

(2行め)生データファイル
定常モードデータの場合、生データのファイル名はssFFYYMMDD###FFは周波数で17か34、###は001から048の番号) のようになっているが、ファイル番号の3桁の整数部分より前、すなわち ssFFYYMMDDを書く。イベントモードデータの場合はファイル名を書く。

(3行め)SZファイル 生データに対応する日付のSZファイル名

(4行め)出力画像の視野ピクセル数
ここで指定したピクセル数を一辺とする正方形画像が出力される。 17GHzの場合、もともと512x512画素なので、512とすると全画面、 それ以下であれば部分像が切り出される。34GHzの場合は1024x1024が全面像。 ピクセルサイズは17GHz(34GHz)画像は4.9(2.45)秒角。

(5行め)出力画像中心の太陽中心からのずれ
最終的に太陽面中心をずらした画像を作りたい場合 に値を入れる。単位は1のときarcsec、2のときピクセルである。ずらさない場 合は1,0,0と入れるが、この場合太陽面中心と画像中心とが一致する ([1,1]-[512,512]の画像の場合、256番目と257番目のピクセルの境界)。

(6行め)像合成を行う最初のフレーム番号
0を指定すると不等間隔のフレーム指定になる。

(7行め)像合成を行う最後のフレーム番号
不等間隔のフレーム指定のときは像合成を行うフレームの数を入れる。

(8行め)フレーム間隔
不等間隔のフレーム指定の時は像合成するフレー ムを並べて入力する。複数行にわたってもよい。

(9行め)アンテナ位相利得計算の積分フレーム数

(10行め)画像合成を行うときの積分するフレーム数

(11行め)CLEANの終了判定値(の下限)
ダーティマップ上の最大値がこの値にな るまでCLEANが行われる。単位は輝度温度(静穏太陽面が1万度)。 なお、次項の判定値の方が大きいときはそちらが採 用される。正の数値の場合そのままの値が採用され、負の数値を与えると、そ の絶対値をディスクの明るさにかけた値が判定値となる。 17GHzでは、R+LとR-Lとにそれぞれ指定するが、通常-0.5つまりディ スクの明るさの半分までCLEANをするのが適当である。34GHzでは、 R+Lのみで、通常-1つまりディスクの明るさまでCLEANするのが適当。

(12行め)CLEANの終了判定値を計算するファクター
このファクターはダーティマップ上の最大 値に対してどこまでCLEANするかを指定する。明るいソースが無いような場合 はCLEAN判定値が小さくなってしまうが、前項の判定値の方が大きい場合はそ ちらが採用される。通常0.01にしておくとサイドローブをCLEANすることはな いが、ややS/Nの悪い画像ではもう少し大きい方が安全である。


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