信号伝送 ─アンテナから観測室まで








アンテナから観測室まで約600m。 その間は地下1.2mに埋められた 光ファイバーケーブルで結んでいます。 地下は一日あたりの温度変化が約 0.1 度と小さく、使用しているケーブルも 温度変化の小さい特別なものです。 質の良い電波写真をとるために、こうし た工夫がなされています。 上の写真は電波へリオグラフの建設中 のもので、ケーブルのための溝を掘って いるところです。

太陽からの信号を集める他にも、 フロントエンド受信機やアンテナ制御 のために、多くの光ケーブルや制御 ケーブルを使っています。 そのため、アンテナと観測室との間に ケーブルの中継を行う小さな小屋 (T小屋と呼んでいます)があります。 左の写真はT小屋の中の様子です。 84台のアンテナから集まった光ケーブル 約400本が、整然と並んでいます。 ケーブルはここでまとめられ、観測室 までつながっています。