(例)
・ヨーロッパのcm波ヘリオグラフ
フランス、ドイツ等を中心に、数秒角の解像力をもつ装置の検討が1970代
中頃からおこなわれてきた。
・オーストラリアのmm波ヘリオグラフ
国立理工学電波物理研究所で、回転型ヘリオグラフが計画された。
アンテナ基線に直角な方向(θ=0)から入ってくる電波に対しては、A1とA2の出力は、波
の山と山、谷と谷とが重なるので、相強め合って最大となる。電波の到来方向が垂直から少しずれると
A1とA2に入る電波の経路にXの差ができるので、山と山とは一致せず出力は低下してくる。さらに
到来方向が大きくなって、経路差xが波の波長の半分に等しくなると、A1とA2との出力は、山と谷、
谷と山とが重なるので相打ち消し合って受信機出力は0となる。そうして到来方向が大きくなってxが
1波長となると再び出力は最大となる。
このように波と波が重なって強めあったり、打ち消す現象を波の干渉という。
受信機の出力が電波の到来方向に対してどう変化するかを図に示す。アンテナの出力を干渉させるこ
とによって、電波の到来方向を測ることができる。つまり、発生位置を分解(解像)して測ることができる。
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