太陽でプラズマ爆発現象( フレア・CME )がおきると 地球ではどのような影響がでるのでしょうか? --- 太陽と地球との間の惑星間空間は真空ではなく プラズマ (電離したガス)でみたされています。そして太陽からは 「 太陽風」とよばれるプラズマの流れが常に存在しています。 その流れは普段は、私たちが住む地球表面には直接やってくることはなく、 地球磁気圏 とよばれる磁力線のまゆによってわきにそらされているのです。
ところがフレアやCMEなどの爆発現象が太陽大気上でおこると太陽風の 突風が吹き、この地球磁気圏をゆさぶったり変形したりします。 その際に、爆発で発生した 高エネルギーの粒子 が磁気圏の「壁」をすりぬけ て地球の高層大気に侵入してしまうことがあります。
これらの粒子が、 北極や南極で オーロラ をおこしたり、 通信電波に乱れ を与えたりするのです。
場合によっては 発電・送電設備に致命的な故障 を ひきおこすこともありますし、 宇宙空間で作業する 宇宙飛行士 たちにとっても 非常な危険な影響をおよぼします。