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Fujiki

空間周波数が高い成分を強調することで、フレアなどのコンパクトなソース を細いビームで像合成する。常に部分像を出力するので、あらかじめ太陽のど の部分に焦点を合わせて像合成を行うか決めておく必要がある。フレア中の画 像を詳細に解析するのに適している。


現在のバージョン ver. 6.2

対応している計算機 PC-Linux, NEC/SX、NEC/EWS、Sun/Sparc

対応しているデータ 17GHz(34GHzは未対応)、定常/イベントモード、部分像

ピクセルサイズ 2.45 arcsec/pixel

視野 128 pixel固定

使用法
(1) unix% fujiki17 $<$ input
(2) unix% norh_synth -p fujiki17 input
(3) IDL> norh_synth,time,prog='fujiki',freq=17

入力ファイルinputの具体例

行番号は便宜上つけたもの。また(*)印をつけたものは通常変更しなくてよい。

見本が${NORH}/soft/synthesis/fujiki以下に置いてある。


1: . ; 出力ディレクトリ
2: ss17980419 ; 生データファイル
3: sz00980419001 ; SZファイル
4: 1,0,0 ; 出力画像中心の太陽中心からのずれ
5: 1 ; 開始フレーム番号
6: 3600 ; 終了フレーム番号
7: 600 ; フレーム間隔
8: 1 ; *キャリブレーション積分フレーム数
9: 1 ; *画像合成積分フレーム数
10: 10 ; リファレンスフレーム
11: 1 ; *リファレンスフレームのキャリブレーション積分時間
12: 1 ; *リファレンスフレームの像合成積分時間
13: 10000,10000 ; *CLEAN終了判定値その1(R+L),(R-L)
14: 10000,10000 ; *CLEAN終了判定値その2(R+L),(R-L)
15: 0.01 ; *CLEAN終了判定値その3

(1行め)出力ディレクトリ

(2行め)生データファイル
定常モードデータの場合、生データのファイル名はssFFYYMMDD###FFは周波数で17か34、###は001から048の番号) のようになっているが、ファイル番号の3桁の整数部分より前、すなわち ssFFYYMMDDを書く。イベントモードデータの場合はファイル名を書く。

(3行め)SZファイル 生データに対応する日付のSZファイル名

(4行め)出力画像中心の太陽中心からのずれ
最終的に太陽面中心をずらした画像を作りたい場合 に値を入れる。単位は1のときarcsec、2のときピクセルである。ずらさない場 合は1,0,0と入れるが、この場合太陽面中心と画像中心とが一致する。

(5行め)像合成を行う最初のフレーム番号
0を指定すると不等間隔のフレーム指定になる。

(6行め)像合成を行う最後のフレーム番号
不等間隔のフレーム指定のときは像合成を行うフレームの数を入れる。

(7行め)フレーム間隔
不等間隔のフレーム指定の時は像合成するフレー ムを並べて入力する。複数行にわたってもよい。

(8行め)アンテナ位相利得計算の積分フレーム数

(9行め)画像合成を行うときの積分するフレーム数

(10行め)リファレンス画像のフレーム番号

(11行め)リファレンス画像合成を行うときの アンテナ位相利得計算の積分フレーム数

(12行め)リファレンス画像合成を行うときの積分するフレーム数

(13行め)CLEANの終了判定値(の下限)
ダーティマップ上の最大値がこの値にな るまで第1段階のCLEANが行われる。単位は輝度温度(静穏太陽面が1万度)。 なお、15行目の判定値の方が大きいときはそちらが採 用される。 R+LとR-Lとにそれぞれ指定する。

(14行め)CLEANの終了判定値(の下限)
ダーティマップ上の最大値がこの値にな るまで第2段階のCLEANが行われる。単位は輝度温度(静穏太陽面が1万度)。 なお、15行目の判定値の方が大きいときはそちらが採 用される。 R+LとR-Lとにそれぞれ指定する。

(15行め)CLEANの終了判定値を計算するファクター
このファクターはダーティマップ上の最大 値に対してどこまでCLEANするかを指定する。明るいソースが無いような場合 はCLEAN判定値が小さくなってしまうが、前項の判定値の方が大きい場合はそ ちらが採用される。通常0.01にしておくとサイドローブをCLEANすることはな いが、ややS/Nの悪い画像ではもう少し大きい方が安全である。


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