次に選びだしたイベントについて画像合成をしよう。 そのまえに、重要なフレアについてはたいていすでに合成された 画像のファイルが用意されていることが多いので まずはそちらをしらべてほしい。ファイルは、FTPサーバ ftp://nsro-archive.nro.nao.ac.jp/norh/images あるいはNoRHウェブページからもたどれる 11。
さて、それでも「自分で合成する」という人は次のふたつの
コマンドを実行する。ここではさきほどの光度曲線にみられたイベント
のピーク付近の時刻の像を1枚合成してみる。
IDL> norh_trans,['1999-8-28 0:56:42'] CR
IDL> norh_synth,['1999-8-28 0:56:42'] CR
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前者は、生観測データ( ss17990828...とか sz00990828...
とかいう名前のファイル。 Fourier成分が入っている)を野辺山テープアーカイブから
カレントディレクトリに転送する作業である。転送量やネットワーク状態にも
よるが数分程度かかる。ここで
「 No such file or directory.」
という警告メッセージがでることがあるが無視してよい。転送がうまくいったら
カレントディレクトリに
ss17990828027(約16Mbyte)、 sz00990828001(約200byte)
というファイルができるはずである。
そして上の二つ目のコマンドが実際の画像合成であり、
画像1枚あたり数十秒から数分程度かかる。実行すると
カレントディレクトリに ifa990828_005642、 ifs990828_005642
という二つのファイルができる。これが画像を含んだFITSフォーマットのファイルで
前者が(R+L)成分、後者が(R-L)成分である。
スペクトル解析をおこなうためには同時刻の34GHzの画像もつくろう。
IDL> norh_trans,['1999-8-28 0:56:42'],freq=34 CR
IDL> norh_synth,['1999-8-28 0:56:42'],freq=34 CR
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同様に生観測データ( ss34990828...、 sz00990828...など)
が転送されて
ifz990828_005642というファイルが合成される。 34GHzは(R+L)成分しかない。