イベントを選びだしたら、光度曲線をみてみよう。
電波ヘリオグラフでは、「相関値」とよばれる量のプロットを
電波放射密度の光度曲線の代用とするのが便利である。
よみこみとプロットは以下のようにする
(図1)。
IDL> norh_rd_tcx,'1999-8-28',index,data CR
IDL> utplot,index,data,/ylog CR
こうしてプロットされる量は
「電波ヘリオグラフの(短い基線長のものをのぞいた)
アンテナ対群の信号相関値の平均値」である。
フレアなどの強い電波信号がやってくるとこの相関値も上昇することが
わかっているので光度曲線の代用にできる(17GHzで相関値1%ごとに30 SFUぐらい)。
電波放射密度のほんとうの光度曲線を描くためには、
各時刻ごとの画像から放射密度を求める必要がある
(3.5.6参照)ので
たいへんな計算量を要するのに対して、相関値は直接観測量なのですぐにもとまる
のでこちらで代用することが多い。
また相関値は信号強度にあまりよらないので天候などの影響をうけにくいという
利点もある。
しかし、相関値は最大値1という上限をもっており、実際の電波フラックスが
強くなるとかならずしも光度を反映しなくなることに注意する必要がある。