電波ヘリオグラフで観測されたフレア
1992年6月の観測開始以来、約6000イベント(2002年5月現在)のフレアを観測しています。 フレアの数(図1)は、太陽活動周期(11年周期)に応じて増減します。 フレアという突発的な爆発現象の発生頻度と、静穏時の太陽の明るさとの間に 強い関係があるのです。 図2は、フレアが起きていない静穏なときの太陽からの電波強度を約50年間にわたって 別な装置(三鷹・豊川・野辺山偏波計という装置)を使って観測し続けて得られたグラフで、 約11年周期で増減を繰り返していることがわかります。電波ヘリオグラフはごく最近に 完成したのでこのうち最後のひと山分だけをカバーしているのです。
図1 野辺山電波ヘリオグラフで観測されたフレア数。 白い線が全フレア数、赤い線が強いフレア(相関値1%以上)の数。
図2 太陽静穏時の電波強度の長期間(約50年)にわたる観測 (上から1、2、3.75、9.4、17GH)。太陽11年周期がはっきりみえる。
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