このような磁束管どうしがぶつかるとその境目に強い電流が流れて エネルギーを解放します。それが突発的に起こるのがフレアという 現象です。その磁束管の配置として「ダブルループ配位」が 電波ヘリオグラフの観測から提唱されました(図2)。 その根拠になっている観測例が図3です。X線やHα線像で明るい 個所がフレアなのですが、詳しく調べるとちょうどそこで二つの 磁束管が接触していると考えるとうまくつじつまの合う解釈が 可能なのです。たくさんのフレアについても調べてみた結果 他の多くのフレアもこの配位でうまく説明できることが わかりました(図4)。
図1 X線で観測した太陽。太陽観測衛星「ようこう」による観測。(宇宙科学研究所提供) |
図2 フレアの磁気「ダブルループ配位」モデル(Nishio et al. 1997より)。 |
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